今年の彼岸花
この9月は近年の厳しい残暑に比べて随分と気温が低い。
個人的には大変有難いのであるが、何と言っても雨が多いためというのでは嬉しさも半分である。
そんな中、9月20日からお彼岸が始まり、26日に結願となった。
本山に括られはしたが、何とか乗り越えることが出来たのも、やはり残暑が厳しくなかったせいであろう。
さて、彼岸の時期にまるで教えられたように咲く赤い花と言えば曼殊沙華(彼岸花)であろう。
昨年は彼岸が明けてからようやく咲き始めるというくらいに、残暑が厳しく疲れ果てたものであったが、今年は思いのほか正確に彼岸花は咲きだしたのである。
そして今年の特徴は、花の数が大変多いという事。ひとつの花の集落に5~6本といったところが普通なのに、今年に限ってはその4~5倍に当たるほどの本数が畦道のあちらこちらに咲き誇っているのである。
これも温暖化の影響?
その田んぼのあぜ道に草刈り機を使って伸びている雑草を刈っていく農家の方がいらっしゃった。
「これも結構な重労働だな。」
そう思いながら犬を連れて散歩をしていると、きれいに雑草が刈り取られた畦道を見つけた。
よく見るとその畦道には、きれいに咲き誇る彼岸花が集落を造っているではないか。
周りの雑草がきれいに刈り取られているにもかかわらず、彼岸花だけが刈り取られずに残っている。
そこに私は草刈りをした方の優しさを見た思いがした。
花咲けば 葉も捨てられぬ 鬼アザミ
この優しさをすべての人が持てたなら、きっと世界は平和になるのにな・・・
そんなことを思ってしまった今日この頃なのである。